医はき師MBA てらぽん ちゃんぽん ブログ

医師はり師きゅう師経営学修士のてらぽんです。日々の気付きを記します。

“秘技③”公開 医師連携 他職種連携

GLOBIS経営大学院 [卒業]

  → グロービス(GLOBIS) 

K-HANDS [卒業]

  → 本家? 紹介 (HANDS-FDFについて) | HANDS-FDF 

などの学びを振り返ってます

間違ってたり、より良い思考があればご指摘をお願いします。

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復習:“超”秘技①と②

これまでには、医師連携や他職種連携したい時にそもそも、自分が何を求めているか、連携前に準備すべきことをボスマネジメントのフレームを使ってまとめました。

terapon-chanpon.hatenablog.com

それを踏まえて、今回は、具体的にどのような構成で伝えるか

に関して言及しました

 

今回の結論は2点、、、

①R-SBARで使ってみてはいかがですか?

②長すぎないように

R-SBARとは

SBARの進化版なので、まずはSBARについて解説を加えます。

SBARは、医療安全対策として多職種が長年の研究結果をもとに作成した『TeamSTEPPS』というプログラムの一つを切り取ったもので、「分かりやすく相手に伝えること」をコンセプトにしています。

SBAR - Wikipedia

私の印象では、病棟やER勤務の最中に急患を伝える機会のある看護師さんが頻用している印象です。いわゆるできる看護師さんに教えてもらいました。欠かせないスキルになりつつあるようです。

もちろん私も日常的に使いますし、看護師以外の職種も使いやすいと思います。

SBARは何の頭文字?

SBARの構成は以下のようになっていて、この順序で伝えましょうってなってます。

  S:Situation:状況 …患者に何が起きているか

  B:Background:背景 …患者の臨床的な背景・状況は何か

  A:Assessment:評価 …私が考える問題は何か

  R:Request:提案 …私の提案はこれ

最初のSBでの患者情報に引き続き、

後半のARで連絡者の情報に繋がる構成になっています。

SBAR、具体的には

 S:Situation:状況 

  …患者情報:名前、生年月日、年齢、性別、国籍、主訴、、。

 B:Background:背景

  …紹介までの経過:長期と短期に分けたりする

   所見:バイタルサイン、○○検査陽性、 △△テスト陰性、

 A:Assessment:評価

  …○○の疑いがあると思います。今後△△の恐れがあります。

 R:Request:提案

  …ご加療ご診察をお願いできないでしょうか。

    すぐに治療に来て頂けないでしょうか。

    療養費同意書を作成頂けないでしょうか

SBARのいいところ

ズバリ、

 〇何してほしいか

 〇必要な情報ととも

 〇端的に述べられる

ようになるからです。

反対に、

 ×何してほしいかわからない

 ×必要な情報がない / 不要な情報が多い

 ×だらだらと長い

が良くない典型例です。

でも思わずやってしまいガチです。注意注意。

 

SBARの落とし穴

ただし、この順序だと、聞いてる方は最後(R:提案)まで聞かないと、何を求められているかがわかない。

そのため、R-SBARでは、最初に“も”(R:提案)を持ってくることで、連携先にも早期から共通課題を持ってもらうような構成である。

 

コンサルする時に、最初に(R:提案/要求)を伝えるようにとも教わると思いますよ!

例えばこんな感じ、

「○○先生、入院依頼の相談です、、、、」

「△△先生、次の検査に関しての相談です、、、、」

みたいな感じです。

焦ると忘れがち、、、😓

電話(対面)と文書での違いとポイント

ここ以外に大切だけど、あんまり教えてくれないことが多い気がする。

大きな違いは、録音されていない限り、電話(音声)は記錄に残りません。そのため、言った言わない問題も生じます。電話(対話)を聞く方は、話される順番で、一方向でしか情報を得られません。

一方で診療情報提供書やカルテを通じた文書での依頼は、好きなところを行ったり来たりしながら情報を得られます。また、記錄に残りますし、第三者も見て評価する機会が生じます。

そのため、電話と文書では以下のポイントで多少の重みが変わってきます。

□電話(対面)で大切なのは、『結論から』

電話(対話)を聞く方は、話される順番で、一方向でしか情報を得られません。そのためいち早く、聞きたいことを伝えるようにしましょう。聞いてる方の立場になったと想像すれば、これがあると無いとでは、聞き方に変化がでるのは想像つきやすいですよね。

例えば

「○○先生、入院依頼の相談です、、、、」

「△△先生、嘔吐患者の原因を検索してほしいのですが、、、、、」

「××先生、腰痛が悪化する方の対応で困っていて相談です、、、、」

といった感じです。

状況によっては、

「正直に申して今後、何をしていいのかわからないので教えてください」

なんても可能です。繰り返しますがこれを最初に伝えるのが大切です。

□文書で大切なのは、『礼儀』

文書での依頼は、好きなところを行ったり来たりしながら情報を得られます。また、記錄に残りますし、第三者も見て評価する機会が生じます。

例え2者間では成立した無礼な文面でも、第3者が見た時に悪い評価がつくおそれがあります。ここで礼儀がないと「無礼なヤツ」のレッテル/スティグマがついてしまう恐れもあります。

診療情報提供書などでは、ある程度は全国共通で小見出しもあるので、どこに何が書いてあるかはわかります。好きなところから好きな順序で情報を拾うことができます。

また、“平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。”や“今後ともよろしくお願い申し上げます。”などは細かく読まれることはないですし、相手の時間を奪うことにはないので、“無礼”の烙印をおされないように書いておくのが無難かと思います。

私は、パソコン入力で

“へいそ”と入力すると

平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

と変換されたりします。w。入力するのも楽ちんです。

一方で、電話(対面)において、“平素は大変お世話になっております”や“今後ともよろしくお願い申し上げます”はそもそも文書用語(?)らしいですし、相手の貴重な時間を奪うのカットですよ。最後に「ありがとうございました」と心を込めて伝えれば良いでしょう。

まとめ:“超”秘技

“超”秘技③:R-SBARを使って連携の内容を伝えよ

 

次回、、、

秘技④:まとめ

に続きます。よろしくお願いします。

 

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